
かめかんとく(記事監修者)
現役住宅リフォーム現場監督 毎日忙しく過ごしています。 住宅リフォーム専門の営業兼監督を7年、同じく現場監督を13年住宅リフォーム専門に14年以上携わる
①住宅リフォームの実際のリアルを解説
住宅リフォームというわかりにくいブラックボックスをわかりやすく(価格や施工方法)解説。リフォームやDIYの有益な情報を発信。
②進化する便利工具や新しい資材の紹介
電動、手動にかかわらず道具や資材も日々進化しています。
YouTubeでも紹介されていますが、現場をやっていると
「こんなものがあるのか!」と驚かされる事も多々あります。
③有益な知識や裏技小技の工夫
職人さんのやる事も突き詰めれば人がやる事。
同じ人間出来ない事はありません。(時間と道具と経験値ノウハウの違い)公式があれば難解な数式も回答が出せるのと同様です。
1971年 生まれ(昭和生まれ昭和大好き)
出身 埼玉県趣味 山登り キャンプ 読書
施工業者の探し方と見積もり書のポイント
(専門見積もり比較サイトの活用 わかりやすい見積明細)
①施工業者の探し方(相見積もりが当たり前)

施工業者の探し方と見積のポイントが一番関心あるわ!



業者の探し方は、ある意味最も重要なポイントです。
ここでどの様なアプローチをして業者を見極めるかが肝になります。下の記事を参考にしてください。
2.地元の優良施工会社に見積らせる
メリット)足回りが良く施工期間中のトラブルやイレギュラーなど臨機応変ね対応が可能。
目安は車で片道30分~60分以内の施工会社が一つの目安
3.知人友人の紹介で見積らせる
メリット)すでに施工実績があり「ご紹介割引○%」等がある場合が多い。
4.メーカーショールームから業者紹介をしてもらい見積もりする
メリット)メーカー商品の施工実績の多い業者を紹介してもらえる。
※3社程度見積もりを取って①会社②担当者③見積を比較検討する
②業者見積作成前のポイント(現場調査させる事で齟齬とトラブル回避)
①必ず業者に現場を見せて見積もりさせる事
既存がどのような建材を使ってどの様に納まっているのかをプロの目で確認させる。
・材質(タイルかパネルか?
・大きさ(横W 奥行D 高さHの寸法
・取り合い(窓やコンセントの有無、床の仕上がり、回り縁、幅木、取り合い等)
②建築図面があれば図面のコピーを業者に渡す
大規模工事の場合現場調査と見積の時間短縮化になります。
※工事ボリュームにもよりますが、現場採寸とデジカメ等の現場記録、お客様のとの打ち合わせで1時間~2時間ほど現場調査には時間がかかります。



電話だけの相談は、無理なの?
営業マンを家に入れるのはちょっと嫌だわ。



規模にもよりますが、概算でなら出来ますよ。
「○○万円~○○万円位」という感じです。
知らない営業マンを家に招くのは正直抵抗があると思います。
でも、専門家の視点で現場確認してもらうのが一番です。
③見積書とプランのポイント(わかりやすく親切な見積もりか)
①何を使うのかが具体的に明記されている。
(商品商材の仕様 型番記載の有無、カタログのコピー 等)
②工種や項目が明記されている
(給排水工事 ○○ 電気工事 ○○ 内装工事 ○○ 等)
③具体的数量や単位が明記されている
(1台、1個、1㎡、1坪 等)


項目 | 仕様/内容 | 数量 | 単位 | 金額 | 備考 |
洗面台 | メーカー○○ ○○シリーズ 型式○○-○○ | 1 | セット | 80,000 | ※詳細仕様別紙 |
化粧鏡 | メーカ○○ 型式○○-○○ | 1 | 式 | 40,000 | |
仮設工事 | 現場養生費/簡易清掃/残材物処理 | 1 | 式 | 8,000 | |
給排水工事 | 止水/洗面台交換/給排水切り回し結び | 1 | 式 | 40,000 | |
内装j工事 | 千円室天井/壁クロス交換/床クッションフロア交換 | 1 | 式 | 50,000 | |
小計 | 1 | 式 | 218,000 | ||
現場管理諸経費(工事金額の10%) | 1 | 式 | 21,800 | 工事全体金額の10% | |
消費税(10%) | 1 | 式 | 23,980 | ||
合計 | 1 | 式 | 263,780 |



現場管理諸経費って何?
10%も高くない!



聞き慣れない言葉ですよね。
これは実際の工事の管理費用です。
・着工前の職人や商材資材の手配、
・現場がスタートしてからの監督等の人件費、
・工事完了後の残材物処分手間や事務処理費用等
お客様には工事で実感ないですが、裏方でかかる費用になります。会社によって5%~10%と決められている場合が多いです。



なるほどねぇ~。
職人さん以外も見えない所でいろんな経費がかかるのね。
こんな費用があるとは思わなかったわ。(苦笑)
③担当者と業者(施工会社)のポイント
担当者のポイント
①謙虚な姿勢で話しやすい
②誠実で人柄に好感が持てる
③聞き上手で自分にあった提案をしてくれる
④自分たちと相性がいいかどうか
⑤大事な事をメモにとっているか(小さな約束を守る姿勢)


一言で言えば自分から見た人柄、人間性です。
リフォーム長年やっていると結局は、「人がものをいう」のをつくづく感じます。
職人、監督、営業含めて、「ごまかす人」「正直に言う人」「誠実な人」「逃げる人」「人逃げない人」「口だけの人」「きちんと向き合いまとめる人」等々。「人柄=仕事柄」なのです。
年齢や経験に関係なく、ビジネスパートナーとして「この人なら信用出来る」という見極めが大切です。
私の場合、人の見極め方法の一つに、
「小さな依頼(約束)」を期日までに守れる人かどうかで判断します。
新しい職人や担当者の場合、責任ある結果や成果を守れるか人かをこれで判断します。
担当者がその場で答えられなくても、今週中に電話かメールで回答お願い出来ますか?
と投げかけて見てください。どんな反応が後日返ってくるか後日楽しみです。
あと、最も大切な事は、相手との相性です。
相性が悪いと、全くうまくいきません。
「考え」や「想い」「感覚」「感性」がうまく伝わらないし、互いが微妙に理解できません。
細部の納まり凸で納めるか凹で納めるか、高めか低めか、明るくか暗めか等
全体の仕上がりに影響します。



大事なのは担当者との相性です。
業者(施工会社)のポイント
①提出された見積もりやプランが、適正価格かどうか(比較する事で地元相場が判断出来ます)
②工事対象現場から近いかどうか(片道一時間以内が理想)
③協会や団体に加盟しているかどうか
④施工保証(アフター保証)があるかどうか
⑤依頼しようとする工事の実績や経験があるか
⑥工事期間中の管理体制(誰が現場の指揮どの様に執るのか)
①については、3社見積もりを比較すれば、社風や人柄を含め適正価格が判断出来ます。
②は、工事中の不測の事態に対応出来る機動力です。
予定外の部品や部材が今現場で必要という不測の事態?がリフォームではあります。
やってみて初めて分かる(苦笑)。近ければ対応が可能です。
③は、ある意味安心感のようなものです。加入していなくても良い会社はあります。
④は、引き渡し書類等に記載されていますので、事前に見せてもらいましょう。
⑤は大規模なフルリフォーム等では、会社の経験値も確認しておきましょう。
⑥は工事の仕上げの質に大きく関わります



工事自体の質を大きく影響するのが⑥番です。
人と物が次々と入れ替わり、変化する中誰が管理責任を取るのかを確認しておきましょう。
1.担当営業が現場管理(監督)を行う一人二役体制
2.現場は専任の監督が管理する
3.職人任せ(売りっぱなし)
事前確認と事前に業者に打ち合わせで伝えるべきポイント(注意点)
①現況(既存の状況)を知っておく
工事対象箇所の点検をしておく。



基本業者が採寸と現場写真撮影をします。
事前に自分で点検しておくと、不具合箇所の発見や相談が業者に出来ます。
②見積もり業者に伝えるべき(確認すべき)ポイント
・希望要望をはっきり伝える
1.予算(○○万円以内で仕上げたいと考えている)
2.商品仕様(メーカーは○○、△△シリーズ)
3.着工時期(○○月上旬~中旬)
4.完工時期(○○月末まで)
・予算ははっきり伝えてください。
それによって、予算内で出来る出来ないお互いはっきりします。
・希望商品がはっきりしている時は、その商品で見積もり依頼します。
・工事の時期(いつ頃スタートで、いつまでに完了)が決まっている場合は先に伝えてください。
それに合わせて、見積もりの提出時期や担当職人の仮押さえ。出来る出来ないが分かります。



そこまではっきり言わなくちゃいけないの?



はい。
決まっているなら、先に伝えておいた方が後の時間が省けます。
いざ契約の段階で、その時期は商品が間に合いません。
担当出来る職人がいません。と断る場合が年に何回かあります。
・目的や動機をはっきり伝える
リフォームに限らず、「程よい機能と安価に提供出来るオススメ商品」で一般的にはお見積もりをします。この会社は価格が高いという印象をお客様に持たれたくないからです。
単に、コストを押さえて綺麗にしたい。であればそれで正解でもあります。
しかし、年老いた親や自身の老後を老後を見据えてのリフォームや家事負担軽減となれば、各所に工夫をしなければなりません。
キッチンであれば、ガス式から電磁調理器に変更したり、
食洗機の組込みを検討したり
吊り戸なくす(高い場所の収納は辞める)等。
提案内容の切り口が要望や将来の実情を見据えた内容に切り替わります。
特に、キッチンはカスタマイズ性が高く自分好みの仕様や材質に作り込んで行くことが出来ます。
・想定外の工事が発生した場合の対応を聞いておく
1.解体撤去時に発見された家の傷みへの対応
2.足場を架けた場合に発見される家の傷みへの対応
3.漏水発見時の対応



想定外の工事って実際あるんですか?



リフォームの現場では、よくあります(苦笑汗~)
1.お風呂の解体やキッチン解体で床や柱が腐っている。
(シロアリの痕跡等)
2.外壁に足場をかけた時に屋根や外壁に異常が見られる
(棟板金の交換の必要性、雨樋の劣化、外壁の傷み、屋根の亀裂劣化)
3.給水給湯管の腐食劣化による漏水の発見や銅管の劣化
等です。



ええええええええええええっ!



私の場合、解体したらこうっだった(デジカメ画像)ので
こう(処置施工)しました。ご安心ください。
追加は発生しませんとか。
現状の予算を超える著しい傷みは、営業に相談しどう納めるか(施工と金額)を擦り合わせ決定し、その上で客様の判断を仰ぎます。
明確な根拠(原因)や処置方法(手当)は、状況や規模によって異なります。
①今回の工事で予想されるイレギュラーは何か?を確認しておく。
②そうなった場合の追加補修工事はいくらかかるのか?(経験相場を確認しておく)



なるほどね!一つ一つ工夫するとより使いやすくなるわね。



そうなんです。メーカーショールームには数々の現物が触れたり実感出来るので、ここで担当営業とメーカーと話し合いながら
カスタマイズするのがいいですよ。
私もこんな便利になったんだとここで知る事もあります(笑)
生活スタイルや家族構成、将来に繋がるリフォームを検討する