リフォーム見積金額の違い
リフォームで相見積もりをとった時、同じ条件(商品や施工範囲)で見積をを頼んだの
にずいぶん価格に差があると思った経験はありませんか?
私たちは、日常スーパー等で1円~30円の違いがあるのはよく知っていますよね。
また家電量販店でも、他店より1円でも高ければお引きします。とか。
つまり、身の回りで日常そんなに大きなか価格の違いはめったにお目にかからない。
しかし、リフォームではむしろ、見積金額に大きな違いがあるのが 、現実当たり前なのです。
あるある。なんで同じ商品なのに値引き率が大きく違うとかあるわ!
実は「仕入れ価格」が「見積額」に大きく影響しています。
1. 商品仕入れ価格(仕切り額)の違い
2. 職人の施工単価とスピードの違い
3. 施工スタイルの違い
4. 現場管理費の違い
商品仕入価格の違い
全く同じ商品定価20万円(別)でも、同じ問屋から、当社は商品定価額の50パーセントで仕入れている。
A社は30パーセントで同じ商品を仕入れている。B社は60パーセント、
C社は40%で仕入れていると仮定します。
これは、年間の販売事績や取引問屋との価格交渉等で、地域に関わらず大きく変わります。
リフォーム会社 | 問屋 仕切率 | 仕入金額 | 基準利益率 | 見積額 | 最安値差額 |
当社 | 50% | 100,000 | 25% | 125,000 | 47,000 |
A社 | 30% | 60,000 | 30% | 78,000 | 0 |
B社 | 60% | 120,000 | 30% | 156,000 | 78,000 |
C社 | 40% | 80,000 | 20% | 96,000 | 18,000 |
これは、実際にあるケースです。見積を依頼する側からすれば、???となります。
しかし、この業界ではあまり珍しいことではありません。
このような構造を知って見積依頼と業者選定を行うのが、賢明です。
対策としては、「指定商品」と「業者お勧め商品」の組み合わせで判断するのがおすすめです。
ただし、相手を見て過度な利益を取ろうとする業者は要注意です。
職人施工単価と手の速さの違い
担当職人 | 人工(1日の手間賃) | 基準利益率 | 見積額 | 最安値差額 |
A | 20,000 | 30% | 28,500 | 2,800 |
B | 18,000 | 30% | 25,700 | 0 |
C | 25,000 | 20% | 31,000 | 5,300 |
職人の単価は相場はあっても、決まった金額はありません。
その金額でその施工を請け負うかどうかで決まります。
表のように、同じ会社でも担当させる職人で単価は異なりますし、能力(仕事ぶり)も異なります。
特に手の速さ(仕上がりまでのスピード)仕上がりの質は、人によって大きく違う。
これは人の仕事のやり方手順、腕の質、意欲に大きく影響されます。まったく同じ人間はいません。
事務職やサラリーマンでも、同じ職種でも人によって大きく能力の差があるのと同じです。
10の仕事を6日かけてやる人間もいれば、4日で仕上げてしまう人間もいます。
もちろん品質に差はない前提ですが。(早くて粗雑な職人も現実います)
職人の習熟度や得手不得手、現場の難易度等でも変わります。
施工スタイルの違い(専門職対応と多能工職対応他)
専門職か多能工型か
例えば、トイレの交換と内装工事です。
通常なら、給排水設備担当の職人と内装職人の専門職種が担当します。
しかし、この2種の専門職を兼務する多能工職人というのも実在します。
職種 | 単価 |
給排水工事(専門職) | 35,000 |
内装工事(専門職) | 42,500 |
工事金額差額 | 22,500 |
多能工工事(トイレ交換/内装工事一式) | 55,000 |
工程を省略する方法
専門話になりますが、浴室の交換工事で内装工事を行わないやり方があります。(1工程略す)
施工そのものの仕上がりに問題はありません。
解体時の壊し方の工夫とドア枠材の収め方の工夫で対応可能です。
内装工事費用がかからない為、4万円前後の費用が見積もりから消えます。
工事管理費の違い(現場管理諸経費等)
別記事で書きましたが、「現場管理諸経費」「諸経費」等の違いです。
見積もり額に対して、5%~10%が相場ですが、金額が大きくなればこの金額の割合の差が大きくなります。
工事の管理費用です。
・着工前の職人や商材資材の手配、
・現場がスタートしてからの監督等の人件費、
・工事完了後の残材物処分手間や事務処理費用等
お客様には工事で実感ないですが、裏方でかかる費用になります。会社によって5%~10%と決められている場合が多いです。
まとめ
1. 商品仕入れ価格(仕切り額)の違い
2. 職人の施工単価とスピードの違い
3. 施工スタイルの違い
4. 現場管理費の違い